コンテンツにスキップ

JavaScript/export

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


export

[編集]

export は、JavaScript モジュールを外部で利用可能にするためのキーワードです。export を使用することで、関数、オブジェクト、クラス、または変数を他のモジュールからインポートして使用できるようになります。モジュールは ES6(ES2015)で導入され、ファイルやコードを整理しやすくするために役立ちます。

構文

[編集]
// 名前付きエクスポート export { name1, name2, ... }; // 名前付きエクスポートと同時に宣言 export let variableName; export function functionName() { ... } export class ClassName { ... } // デフォルトエクスポート export default expression; 

説明

[編集]
  • export は2種類のエクスポート方式をサポートしています:名前付きエクスポートデフォルトエクスポート
  • 名前付きエクスポート は、複数の値をエクスポートする場合に使用します。
  • デフォルトエクスポート は、モジュールで1つだけエクスポートする場合に使用します。

使用例

[編集]
// 名前付きエクスポート export const name = 'John'; export function greet() {  console.log('Hello, ' + name); } // デフォルトエクスポート export default function () {  console.log('This is the default export.'); } 

この例では、namegreet が名前付きでエクスポートされ、匿名関数がデフォルトエクスポートされています。

インポートとの関係

[編集]

export された値は、import を使って他のモジュールで利用することができます。

// 名前付きエクスポートのインポート import { name, greet } from './module.js'; // デフォルトエクスポートのインポート import defaultExport from './module.js'; 

名前付きエクスポートは、波括弧 {} を使用してインポートし、デフォルトエクスポートはそのまま任意の名前でインポートします。

注意点

[編集]
  • 同じモジュール内で複数の名前付きエクスポートを行うことができます。
  • デフォルトエクスポートは1つだけに制限されます。
  • 名前付きエクスポートとデフォルトエクスポートは同時に使用できます。

関連項目

[編集]

参考

[編集]